ここにしかない漆塗の技を新たな素材へ活かす


仏壇の漆塗技法を活かした売れる新商品開発
Isono Revitalizing Office









琵琶湖の北に位置する滋賀県長浜市。かつて有名な鉄砲鍛冶がいた国友町は、浜仏壇という独自の仏壇製造が有名です。滋賀県では国指定伝統的工芸品の彦根仏壇が全国的に名高いですが、浜仏壇は滋賀県指定工芸品に認定されています。浜仏壇の特徴は彦根仏壇以上に豪華な内装と立派な木彫。今では重要文化財となっている山車作りに関わった職人が始めた仏壇が由来と言われています。

他の仏壇産地の例に漏れず、浜仏壇も近年の仏壇離れにより、厳しい状況が続いています。宗永堂代表の杉中氏は非常に腕の良い漆塗職人として、様々な仏壇メーカーから依頼を受けるだけではなく、ご自身で小菊壇という小型仏壇の企画・デザイン・製造・メンテナンスを一貫して手がけています。小菊壇はよく見ると技術的に大変手が込んでいます。特に継ぎ目なく凹凸が連続する天井の縁にきれいに塗るだけではなく、1つの傷なく炭で磨き上げる工程は、根気と共に高い技能が必要です。

漆塗全般に言えることですが、産地ごとに塗りの特徴を出すことが難しいこと、きれいに塗ったとしても特に海外の方に対して価値を伝えることが難しいこと、という2つの難題に対応する必要があります。

【産地ごとに塗りの特徴を出すのが難しい】
津軽塗(青森県)のようにあえて特徴を出した塗り方もありますが、一般的に漆を塗っただけでは典型的な漆のお椀になります。これはこれでとてもステキなのですが・・・他産地との違いを出すという点では厳しいものがあります。差別化の難しさは和紙にも通じる点もあり、産地というより誰が作ったか?という点が重要です。あえて厚く塗り固めたり、アクセサリーを作ったり、作り手によって様々な工夫が見えてきます。

【きれいに塗ったとしても特に海外の方に対して価値を伝えることが難しい】
海外の方の典型的な反応に「きれいすぎて合成塗料をプラスチックに塗ったものと区別がつかない」があります。日本に住んでいると漆=高級というイメージが共有できているためにこういうことは少ないのですが、前提となる知識がない海外の方には「なんでこんなに高いのかわからない」となりがちです。むしろ漆塗りを完成させず、製作途中のものの方がウケが良いという経験は意外と広く職人さんに共有されています。

最近では仏壇以外でも独特の凹凸や欠けを作ったお椀など、アイデアを活かした独自の製品をテンポ良く発表されています。特に特殊な磁器に漆を塗った磁胎漆器(陶胎漆器)や、布と漆を組み合わせる独自の素材の独自性が高く、時代の流れに合った、使い手に新しい驚きを感じていただける商品を開発しています。

このプロジェクトは宗永堂との共同開発事業です。

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宗永堂(そうえいどう)
所在地:〒526-0001 滋賀県長浜市国友789
電話:0749-63-7769
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定休日:年中無休(年末年始を除く)
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